高齢者の転倒予防に取り入れたいトレーニング

高齢者の転倒は、寝たきり状態を作る可能性があるため、注意したい事柄です。転倒予防は、多くの介護士が目指したい介護サービスの1つではないでしょうか。デイサービスなどでは、施設内で過ごす時間の中で転倒予防のトレーニングを取り入れるといいでしょう。転倒予防のトレーニングを行うことで、認知機能への働きかけも同時に行えます。「今ある機能を維持させる」「残された機能を引き出す」というような考え方で利用者に対しアプローチしていきましょう。

高齢者が転倒しやすくなるのは、下半身の筋力が低下するからです。また、受け身を取るための「とっさの一歩」が出せないといった、認知機能の衰えも理由の1つです。遊びながらトレーニングに繋げられるといいでしょう。スタッフの動きを真似してもらうことや、歌を歌いながら、特定の言葉が歌詞に現れたときに「片足を前に踏み出す」などの動きをしてもらうといったことから始めていくのがおすすめです。ステップアップとして「片足を前に出しながら手拍子をする」などコンビネーションを取り入れていくと頭の体操にも繋がります。

思い通りに体を動かしにくい高齢者にとって、「トレーニング」や「運動」というと気持ちが滅入ってしまうことが多くあります。遊びやレクリエーションといえば楽しんで取り組めるメリットがあります。体が動かないことも認め、互いに受け入れられる環境も自然にできあがります。毎日僅かな時間でも体を動かして遊ぶことで自然に筋力を維持できますし、利用者も楽しみながら体を動かせるようになります。ちなみに、こちらのサイトにも体操やレクリエーションの詳細が記されているので、参考にしてみてはいかがでしょう。